ゆるし合い

ワールドトレードセンターのテロに始まり、大量破壊兵器の所持を名分にイラク戦争
に至ったのには、根底に２つの宗教の争いが見え隠れする。
アメリカの世界戦略がムスリムを刺激し、互いに感情的に許せない、というのが争い
のすべてだと思う。

キリスト教とイスラムは、千数百年間争ってきた。
パレスチナ、アラビア半島、バルカン半島での争いは、我々が世界史を学ぶ時
必ず通る戦争の歴史である。
どちらも一神教なので、互いに相容れないのであろう。
しかしながら、どちらも神がいて、平和を説いている。根本的には一神教であるが
他の宗教とのつきあい方にも言及しており、自宗の優位性を説きつつも、他人を
認めよ、と言っている。

日本人は、狭い島国の中で、考え方、地域、・・・・等、異なる人々とのつき合い方
を、
　　　　Ｙｅｓ／Ｎｏをはっきりとは言わない、
　　　　否定しているがはっきりとは相手を否定しない、
　　　　常に相手のことを無意識の中に意識してけっして強く傷つけない
という文化を築いてきた。

　　相手をゆるす、認める　気持が　無意識のうちにある。

アメリカとイスラムの争い・戦いを終らせるためには、過去のお互いの過ちをゆるす
ことができないのだろうか。
キリストさん、アラーさん、頼みます。
両宗教は、歴史的には兄弟ではありませんか？

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　2004.9.24

　　　そこは、かとなく目次へ