胃弱・胃炎・胃潰瘍

　　さださんは、健康で消化器系は丈夫でした。両親が丈夫に生んでくれた。
　　ところが、４５才くらいから消化力が落ちてきた。よく胃がもたれるようになり、便秘きみになった。
　　５０才の時、少しおかしい、と感じたので、１回目の胃カメラで検査をした。結果は、胃・食道が少し
　　荒れているけれど、きれいで問題はありません、と。医者が、内視鏡で私にも胃の中を見せてくれ
　　たので、ほんとうに安心できた。　レントゲンよりもはるかにいい。

２００２年９月（５９才）、胃が重くて、水を飲んでも苦しくなり、１０日間、かゆも受け付けなくなり
２回目の胃カメラ検査をした。軽い胃炎で組織を採って調べたがガン・ピロル菌・エイズ・梅毒、総て陰性。
　　　薬で３週間で全快したが、体重が６０ｋｇから５３ｋｇに減少した。
　　（薬は、胃潰瘍薬のガストロームと胃酸の分泌を抑えるプロテカジン）

　　それから半年後、２００３年２月また同じように胃もたれ。また、胃炎かなと思って近くの内科にかかり
　　胃潰瘍薬のラニチジンを２週間飲んだが少し楽になった程度で、胃が重い（食後と夕食前が特に）
　　薬をガスポートに変えた、同時に胃カメラ検査を申し入れた。２週間待って、

第３回目の胃カメラ検査。結果は、前回よりも悪く、胃炎＋軽い胃潰瘍。病院のホストより、内科の
　パソコンにデーターを送ってきて液晶画面ではっきり見せてくれた。胃炎とは別に赤くなった潰瘍が少し。
　アルコール抜き、好物のてんぷらはダメ。
　薬は、パリエットを８週間飲んだが、好転せず。（保険が８週間しか有効でない）
　体重が４８ｋｇになり、全く脂肪がない。腹の周りはシワ。
　ガストームに変え、１ヶ月くらいで治ったと思う。時々、胃が重い。
　この1年間、パリエット、ラニチジン、・・・・・　薬を変えて治療したが、改善なし。体重も４６ｋｇとなり

２００４．４．１徹底的に検査をして、原因追求、治療しようと、県立塚口病院の消化器科へ。
　６０ｋｇが４６ｋｇと１４ｋｇも体重減の理由を知って、治療して、６０ｋｇに戻したい。
　今までの経緯（胃カメラ、薬、体重等）を紙に書いて、医者に渡した。突発性難聴のことも話した。

検査内容
１）血液検査　6本　　　（4月1日）


２）尿検査　　　　　　　　（4月1日）
３）腹部Ｘ線　　　　　　　（4月1日）
４）超音波（すい臓等）（4月９日）
５）ヘリカルＣＴ（すい臓）
６）第４回目の胃カメラ
　　　　　　　　　　　　　（4月１９日）
７）大腸カメラ　　　　
　　　　　　　　　　　　　（4月２1日）










　		 結果　（５月６日）
　１）標準内にすべての項目が入っていて、全くの異常なし
　　　ただ、白血球が3600と少し低い。
　　　肝臓がんの腫瘍マーカーも甲状腺ホルモンもＯＫ。
　２）糖尿もないし、問題なし。
　３）いろんな角度から撮影したが、ＯＫ。
　４）４ｍｍの白い影があった。悪い腫瘍は黒く写るので問題ないと。
　５）念のため、５月２１日にヘリカルＣＴ検査で問題なし。
　６）きれいで、炎症も皆無。もちろん潰瘍なし。
　　　時々、空腹時に胃が重たいと感じるのだが。ピロル菌なし。
　７）全く問題なし。大腸は潜血検査しかしたことがなかったので
　　　安心。

異常なしで、喜ばしいが、体重減・胃が重い理由がわからず。
西洋医学の治療ではもう治療の方法がない。
医者はオテアゲデス。ドウシマショウ。セカンドオピニオンをしますか？

見てくれた医者は、きちっと対応してくれた。信頼できる。

漢方がいいかも、で、ツムラの漢方薬（六君子湯）という漢方薬を２週間飲んだが、調子がいい。
県立尼崎病院の東洋医学科を紹介してくれた。

で、２００４年６月１日、尼崎病院の東洋医学科へ。

県立尼崎病院（大物）に東洋医学科というのがあります。
内科・外科・耳鼻科とは別の分け方で治癒方法も大分違うようです。で、今までの経緯を紙に書いて
いって、説明をしました。耳鳴りも。
薬は２種類です
　１）六君子湯＋耳鳴りを抑える薬　朝夕食前に，２回／日。
　２）便秘薬　就寝前１回/日
飲み始めて１週間後で、これはいい、と思いました。今までの食後の胃が重い、空腹時の胃が重いが
だんだん薄れていって、飲み始めて　２ヶ月後の今は、健康なときに戻っています。
体重は、４６ｋｇが４８ｋｇ、少し増えたかな、と思います。
慢性の胃弱は漢方です　もう少したって体重が５０ｋｇを越してから報告します。
２００５年１１月
　　すっかり、すっきりです。胃が重たいなんてはるか昔のことのようです。
　　漢方はすばらしい。私にとって本当によく効きました。
　　六君子湯と平胃散（消化剤）は今は朝夕と２回飲んでいますが、すっきりです。
　　もう止めてもいいと思いますが念のため飲んでます。
　　体重は５４ｋｇに回復しました、あともう少し、６０ｋｇになりたいところです。
２００８年１１月
　　すっかり、よくなり、体重も５６ｋｇ。
　　昨年は、ウェスト７２ｃｍのズボンでも、ちょっと大きい感じ。
　　今は、７６ｃｍのズボンが、ぴったり。
　　昔のズボンも、ちょっと大きいが、はけるようになった。
　　なんと、血糖値と中性脂肪が高めになりました。
　　太りたい一心で、甘いものの取り過ぎかも。
　　最近、ドライバーがよく飛ぶようになりました。
２０１０年１０月
　　昔に、完全に戻った。６０ｋｇ、ウェスト７９ｃｍ。
　　腹の周りに、脂肪がついてきて、ちょっとまずい。
　　六君子湯はやめて、消化剤の平胃散を　２回/日　飲んでいる。


胃の働きは、
　　胃液（胃酸ｐｈ１-２）で食べ物をどろどろに溶かし、１２指腸・小腸に送る、胃酸で殺菌をすること。
胃もたれは
　　胃液の分泌が少なく、いつまでも胃に食べ物が残っている。
胸焼けは
　　胃酸の量が多く、食道に逆流している。
胃炎、胃潰瘍は
　　胃酸と胃粘膜を保護する粘液のバランスがこわれ、胃酸が粘膜を攻撃して、胃炎・潰瘍になります。
　　　　１）Ｈ２拮抗薬（Ｈ２ブロッカー）ガス・・・、ラニチジン、等の強力制酸剤で潰瘍の第１選択薬
　　　　２）プロトンポンプ阻害薬　１）よりも制酸作用は強力　パリエット等
　　胃から１２指腸に食べ物が行くと、胃に胃酸ストップの命令が行くのですが、その機能がダメが原因
胃カメラ
　　内視鏡を口から食道、胃、十二指腸まで検査をします。
　　先ず、胃の中を洗浄薬を１５０ｃｃくらい飲み、ドロッとしたのどの麻酔薬を２回、５分間、少し舌・のど
　　がしびれてきます。口にチュウブの案内の赤ん坊のおしゃぶりみたいなものを歯でしっかり噛んで。
　　喉のあたりを通過する時が苦しい、ゼイゼイ言っているうち通過する。ここが苦しい人が多いようです。
　　喉を通過してしまうと、中にチュウブが入っているのが分かり、突っ張ったりして気持ち悪いがガマン。
　　空気を入れ、ふくらませて胃のシワを伸ばして、写真を撮ります。胃液を吸引したり、薬液を入れたり、
　　組織を採ったり、ポリープを切ったり。
　　写真を見ましたが、しっかり写っていてバリウムＸ線に比べると信頼に大きな差がある。
　　３０分間くらい。苦しいけれど、検査としては確実。
　　私の場合は、組織検査でピロル菌はいなかった。
　　
大腸カメラ
　　大腸のガンは、潜血検査で発見の確率が低いので、肛門から内視鏡を入れて検査が確実です。
　　検査の際にポリープがあれば焼き切ることも可能です。
　　朝、６時、前日に作り、冷蔵庫に冷やしていた２リットルの下剤を２時間かけて少しずつ飲み、
　　腸内を空っぽにしました。便が全く無色になりました。１３時に病院に行き、ベッドに寝たらすぐ、
　　麻酔なしで、ブスリと内視鏡のチューブを。チューブが入っていくのが分かる。気持ち悪い。
　　Ｓ状結腸と下行結腸の下部付近を通る時は、ほんとうに痛い・苦しかった。
　　Ｓ状結腸付近は、下図より、もっと複雑で三次元的に曲がっています。へその近くです。
　　腸が曲がりくねっている所にまっすぐなチューブを入れる。空気で膨らまし、腸を伸ばして、空気を
　　抜き、　しぼめての繰り返し、ここを押さえてと言われて、指でへその近くを押さえて苦しかった。
　　９０度曲がっている所を通る度に、苦しかった。抜く時は苦しくなかった。
　　幸い、悪い箇所がなく、ポリープもなかったので、３０分間で終了。やれやれ。

　　　　　 　なんと、伸ばすと大腸は１．５ｍの長さだそうです。